獄中に、父親を殺した1人の男が収容されているんだけれど、その男は模範囚で、割と自由が許されてて、ある日獄中のトイレで16歳のトイレの清掃係りの少女と出会うのだけれども、少女が「こんにちわ」と挨拶をしても男は視線を逸らして少女を無視するんだ。数日後にまたトイレで少女と出会ったとき、またしても少女を無視する男に少女は腹を立てて、「どうしてシカトするのかな、やっぱり親を殺すような男には人の気持ちはわからないのかな」と、男をまくしたてる。男は少女を見もせずに「人の気持ちがわからないのはどっちだ。こっちは溜まってんだ。襲われなかっただけありがたいと思え」とゆった。数日後男宛に届いた通信販売の商品は未成年の女の子が出ているアダルトビデオで、それをみた少女は初めて男に挨拶をされた気になったのだった。それから何度かトイレで会う少女と男。相変わらず少女の挨拶には男は何の反応も示さない。だけど挨拶をした3日後には必ず届くアダルトビデオに、少女はひどく満足していた。そんなことが何度か続いたある日、少女は男といつものトイレでセックスをするのだけれど、それが看守にばれてしまい、男の刑期が1年延びた。少女には何のお咎めもなかった。少女はそれが大変後ろめたく、けれども何も言わない男に腹が立った。そして相変わらずトイレで挨拶をしても男は何の反応も示さなかったが、アダルトビデオが届くことがなくなった。そのことも少女を更に腹立たせた。次にトイレで男と出会ったとき、少女は男を看守から盗んだ銃で殺害した。その後自分も死ぬつもりだったが弾がなくてできなかった。銃声を聞きつけた看守がトイレにやってきた。少女は熊がやって来て男を殺したのだと、訳も解らないことを呟いた。