裸眼で街を歩いていたら頭がぐらぐらして気分が悪くなって、その場にしゃがみこんだ。近くにいた女性が大丈夫ですかって声をかけてくれたのだけれど、怖くて顔が見られなかった。ごめんなさい、大丈夫です、大丈夫です、と繰り返しても女性はその場を離れようとしてくれなかったのでとても困った。結局近くのベンチまで連れていってくれて、ペットボトルのお茶を渡された。とても親切な人だった。わたしは、こわかった。


わたしの馬鹿みたいに肥大化した自意識を、ナイフとフォークで綺麗に切り分けて食べたら、どんな味がするのだろうか。この自意識がなくなれば、すこしは楽になるのだろうか。
この前ヒルナンデスでミッツマングローブさんが「しあわせなんてまっぴらよ!」と言っていた。あの人も自分の自意識と戦ってるのかなっておもった。わたしは、逃げてる。自分の自意識から、逃げて、自意識はどんどん肥大化する。わたしの自意識は一体どんな味がするのかしら。