2月の中頃、仕事に復帰した。3月に親しい知人だけのささやかな式を挙げた。4月から三滝が就職して、研修のため2ヶ月間東京で寮生活となり、マンションに一人になった。一人になると頭がおかしくなってしまいそうで、毎夜三滝に泣きながら電話をした。毎週末、三滝は京都のマンションに帰って来てくれるようになった。4月の末に三滝の配属先が東京に決まった。5月の連休明け、わたしの妊娠が発覚した。これまでわたしは自身が幼いころから患っている病気によって妊娠する可能性は極めて低いと言われており、自分でも妊娠はしないものだと思っていた。三滝は来月から東京に引っ越す。わたしは、それについていく。こっちですることが残っているため、いつ行けるかはまだ見通しが立っていないが。


人生が大きく動いた4か月だった。

わたしの人生悲観ごっこは、もう通じない。