こんにちは、宇宙。

さむい、酸素がうすい、生きていられない、でも生きていないことさえままならない。
わたし、にじゅうにさい。にじゅうにさいなんだよ。恐ろしい。

どんどんことばがでなくなっていって、わたしはもう日常でほとんど喋れなくなってしまった。以前のように、言いたいことが何一つないという訳ではない。けれども、ことばを発するのが怖くなってしまって、すぐに黙りこんでしまう。それを理由に7月から休職させてもらっている。一体いつ復帰できるのか。そもそも戻れるのかどうか。でもわたしのあこがれの世界なので、戻りたいという意思だけはある。のだけれど、ことばが出ないんじゃお話にならないので、なんだかなあ。ああ。ことばの取捨選択が感情に追いつかない。わたしごときのことばでも、それなりに何かを左右することがあるのだと実感してしまったいま、その事実はわたしにとっては恐怖になっている。

無職のわたしは結局マンションを引き払ってまた三滝の家に居付いている。先月、にじゅうにさいの仏滅のお誕生日に入籍したので、わたしはもう安野ではなくなった。あらゆる手続きに、安野の姓ではなく三滝の姓を記入していくのは、思っていた以上に抵抗がなかった。ただ、ちゃんちゃらおかしい。入籍、だなんて、ほんと、(笑)でも表現しきれないくらい、おかしい。わたしが高校生だったときから日記を見てくれている人にとっては、爆笑ものかもしれない。なんで、まさか、と。わたしは三滝に対しても、いま、何も喋れない。三滝に対して、いちばん何もしゃべれないかもしれない。