か弱い生命体がぬくい。

死から誕生、そしてまた死へと繋がる。
大人になりきれなかったわたしへ。

心臓の辺りが、ぎゅーって、痛くなる。苦しくなって、水を飲む。トイレへ駆け込み嘔吐する。でもわたしには吐き出せるものが何もない。中身が空っぽでどうしようもない。
とても孤独に感じるのは、わたしの傍にはわたしを大事だとゆって、大事にしてくれる存在があるから。分かっていただろう、わたしよ。こうなることくらい。
それでも今をしあわせだと思おう。不幸はわたしを幸福にする。不幸のぬるま湯はとても心地よい。抜け出せなかったなんて、うそ。わたしには初めから、不幸でいることをやめる気はない。
自分を悲観し、特別で、神のような存在だと崇めよう。そうしているだけで心が安らぎ、病んでいることで平穏を保つことができる。わたしは神にもっとも近い存在で、この世のすべてを手中におさめている。怖いものなどなにもない。