わたしのこと好きって言うならわたし以外のこと何も考えないで。
ただ単にわたしの中に入りたいだけならそう言いなさいよ。まどろっこしいのは嫌いなの。
頭の悪い人間は嫌いだ。女はもっと嫌いだ。
そしてわたしは、頭の悪い、女だ。本当に救いようがない。
セックスなんて嫌いだと言う割りに、日々名前も知らないような頭の悪い男とセックスを繰り返している。
頭が悪くても、男は行為の間だけでもわたしを愛してくれるから、好き。
愛してくれる、なんて、なんて可哀想な発想。
誰もわたしを愛してなどいないし、わたしだって誰も愛せない。
けれど、たとえ性欲処理場だとしても、おとこのひとは、わたしを必要としてくれたでしょう?
本当に、誰でもいいのだろうけれど、わたしだって、わたしを必要としてくれるのなら誰だって良いから。

しかしわたしはそろそろ誰にも必要とされなくとも生きていける人間になる必要が有るんじゃなかろうか。
自堕落で他人任せの少女期はとうに終わりを告げるべきだったのだ。
大人になるのを拒むのは結構だが、少女期を脱することは大事だということが分かる。