思春期と青春期の閉幕 
下りた幕は血を吸っていてとても重いから、もう2度と上がらないね。
ほんとうに、わたしの想いで小菅のぜんぶを殺してしまいそう。
15日の朝、眼が覚めたら小菅がわたしの手を握って、ベットの傍らで寝ていた。泣いた。ら、わたしの泣き声があまりにも大きいので小菅が起きた。
「お前いつからこんなめんどくさい女になったん?どんどん弱くなるねえ」
と言って拳で目の辺りを殴られた。でも、違うんだよ、殴ってんじゃないんだ、涙を拭ってくれてるんだ。ただ、小菅はあまりにも不器用だから。多分人の涙を拭ってやるなんてことはしたことがないのだと思う。
死なないで、おねがい、死なないで、死なないで死なないで死なないで、ずっと生きて。ほんとうにもう小菅がいないと生きていけない。じゃあ死にたければ小菅のいない世界にいけばいいのか。そうだ、小菅を殺してしまおう。こんなに人生に必死なわたしなんて、いないほうがよかった。