嘘という名の鎧を纏ってないと笑えないなんて綺麗事。鎧なんて、始めから持ってなどいないでしょうよ。仮に纏ったところで笑わないでしょうよ。そうだろう?最近はもっぱら宇宙と交信中なの。わたしの欲しい答えを全て持っていて、それでいて美しく壮大な宇宙を前にわたし含む全人類は平伏すしかないのよ。わたしのことひどく頭の逝かれた女だと思っている人がいるかもしれないね、だけど今のわたしは今までの人生の中で1番澄んでいて何処にも陰りがない状態なのよ。お分かりになるかしら。偶然本屋で出会った中学のときの担任。わたしの黒い髪を見て満足そうに笑い、話しかけてきた。わたしは頭の中で何度も何度も先生を刺殺した。先生の血で赤く染まるわたしの髪や服、そして刃物がとても美しかった。頭の中でしかそうゆうことができないチキンなやつ。つまんないね。腐ってんのはわたしでなくて世界なんだってば。何度も言わせないでよ。その腐った世界を象徴するかのようにあの女は自分のことと人に頼ることしか考えていない非常に人間臭いやつだった。あー期待して損した。