丸い丸井くん

今まで人が死んだときって、あたしどうしてたっけ?中学時代の同級生の丸井くんが亡くなった。病気で。中学のときからほとんど学校来てなかったらしいしなぁ。だからあたしは全然知らないに近しい人だけれども。お葬式に行ってきました。泣いてる人、人、人、人。あたしは泣いてない人。知らない人に涙を流せるほど出来た人間ではありませんでした。ぼんやりと丸井くんのことを思い浮かべるけれど、全然浮かんでこないし。浮かんでくるのは遺影の写真だけ。浮かんでくるってゆうか、目の前にあるのだけれども。家に帰って卒業アルバムを馬鹿みたいにめくった。丸井くんは3年のとき同じクラスだった。個人写真は一応あるものの、集合写真には1枚も写っていなかった。丸い丸井くんはあたしが「あー死にたい」とか思いながら不毛な時間をすごしている間に「生きたい」と願い、必死に生きていたのだ。










全く関係のない丸山くんの死に思いの外ショックを受けすぎた。お葬式なんて行くんじゃなかった。卒業アルバムを見た後にそう思った。