しかしまあ何故に自分はこうも生きることに真剣になれないのだろうか。うそ。誰よりも真剣です。真剣なつもり。でも真剣に生きてそれなのかよ、っていう風に侮辱されたくないから自分の命に対して不真面目な態度ばかりとっている。新しいバイトを探すとか、一人暮らしするためのマンションを探すだとか、生きていくためにしなければならないことはたくさんあるけれど、いまだに何一つ実行に移していないあたり、わたしは今の生活に概ね満足しているのだとおもう。贅沢できるお金はあまりないし、この部屋では自分のプライバシーは守れないけれども、まあいいや、とばかり思っている。毎日三滝とくだらないことを話したり、時にけんかをしたり、“生活”をしている。まるで恋人同士のようだ。そう言うと三滝はやさしく笑うから、わたしは何だか照れくさいとかうれしいとかむかつくとか、いろんな感情が入り混じってそっぽを向くことしかできなくなる。楽しいだけの時間は終わったと告げた彼は、以前となんら変わらずにいるので、結局そのことばの彼の真意はわたしにはつかめていないけれど、もうそれもどうだっていい。こんなわたしを見て、小菅は一体どうおもうのだろうか。そして小菅は今どのような生活を送っているのだろうか。気になるけれどわたしには知る由もないことなので、何でもいいや。まあ何だか意味のわからない方向へ話がそれてしまったけれど、とりあえず以前に比べて呼吸をすることや心臓を動かすことをめんどくさいと思わなくなった分、わたしは命に対して不真面目ながらもちゃんと生きれているのではないかと思う、ということなのだと思う。頭が痛くなってきたのでこの辺で寝よう。おやすみ。